[2L10-15] 解析・シナリオ評価・システム開発

[2L12] 廃止措置のためのコンクリート透過計算に関する研究(3)

組成感度係数の計算

*中村 陸¹、田中 健一²、千葉 敏¹、山野 直樹¹ (1. 東工大、2. エネ総研)

キーワード：遮蔽コンクリート、元素組成、感度解析、透過計算、廃止措置

国内の原子力発電所は原子炉等規制法の改訂や採算不適合により、全国のおよそ4基に1基が廃止措置の段階にあり、今後も増加が見込まれ、廃止措置が新規建設や運転保守と同様に原子力の主要な事業となることは確実である。本研究は①中性子束が炉心から10桁以上落ち、正確な評価を行うことが難しい。②組成に地域的な特性がある。③廃棄物の大部分を占める。という理由からコンクリートの材料組成が与える不確実さに着目した。中性子束を求める上で重要な元素を特定し、その後に感度解析を行うことで、コンクリート組成がもたらす中性子束計算の不確かさを求め、廃止措置に関わる中性子束の計算結果に与える影響を示した。