2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1 放射性廃棄物処理

[2O04-09] ガラス固化技術3

2018年3月27日(火) 10:20 〜 12:00 O会場 (M3棟 M3-212)

座長:永井 崇之 (JAEA)

11:35 〜 11:50

[2O09] 放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究事業

(55)改良ホウケイ酸ガラスのイエローフェーズ生成抑制および運転への影響

*橋本 拓1、大和久 耕平1、三浦 吉幸1、石尾 貴宏1、兼平 憲男1 (1. 日本原燃)

キーワード:ガラス固化、ホウケイ酸ガラス、イエローフェーズ、ガラス溶融炉

「放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究事業」において、高レベル廃液ガラス固化の高充填化に係る課題の一つであるイエローフェーズ(以下、YP)発生への対策として、YP成分であるMoのガラスへの溶解量を増加させるため、ホウケイ酸ガラス原料の組成改良を検討してきた。本研究では、これまでの検討で得られた改良組成ガラスの一つについて、小型ガラス溶融炉を用いて試験を実施し、溶融炉運転への影響およびYP発生抑制効果を確認した。試験では改良組成のガラス原料ビーズおよび模擬廃液を連続供給し、流下ガラスや仮焼層のサンプリングを実施した。現行の組成のホウケイ酸ガラス原料ビーズを供給した場合と比較することで、組成改良の影響を評価した。試験の結果、改良組成のガラス原料ビーズを供給した場合、YPの発生を抑制することができた。一方で、仮焼層の形成状態や廃ガスへの影響等に変化がみられた。