2018年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-3 原子力施設の廃止措置技術

[3L06-10] 事故炉の廃止措置技術(デブリ処理,汚染水処理,シビアアクシデント評価)

2018年3月28日(水) 10:50 〜 12:10 L会場 (M1棟 M1-311)

座長:三輪 修一郎 (北大)

11:35 〜 11:50

[3L09] 汚染水貯留タンクの耐震評価と耐震補強

基礎ボルトのないタンクの補強策提案

*森重 茂美1、森重 晴雄1、山敷 庸亮 (1. 福島事故対策検討会)

キーワード:汚染水貯留タンク、基礎ボルト、耐震補強、福島第一発電所、事故対策

汚染水タンクは溶融事故直後、溢れ出る汚染水を暫定的に止めるために急遽タンクが設置されたが、基礎ボルトに締結されていない。現在タンクは1000基あり貯蔵容量も100万㎥を超え、トリチウムで汚染されている。規制委員会が公表した東電資料に基づいて計算すると汚染水タンクは鉛直の浮き上がり加速度を考慮すると0.33Gの水平加速度でコンクリート基盤から滑落する評価となった。これは震度5強の地震に相当する。事故後7年あまり経過し、現在も三陸海岸は地震が続いており、今後これを超える地震もおこりえ、汚染水タンクが滑落し、破断したタンクや配管から太平洋に大量に汚染水が流出する危険性があり、この汚染水タンクを耐震補強する必要がある。汚染水を貯留した状態で耐震補強できる工法を説明する。