2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

I. 総論 » I. 総論

[1H01-04] 原子力の安全性とは

2019年9月11日(水) 10:00 〜 11:05 H会場 (共通教育棟 2F B21)

座長:澤田 哲生(東工大)

10:00 〜 10:15

[1H01] 「安全目標」再考

(1)「滑稽な安全」に陥らないために

*山口 彰1、佐治 悦郎2、千歳 敬子3、浦田 茂4、前原 啓吾5、菅原 慎悦6、竹内 純子7 (1. 東大、2. MHI NSエンジ、3. 原安進、4. 原子力エンジ、5. 関西電力、6. 電中研、7. 国際環境経済研究所)

キーワード:安全目標、ALARP、How safe is safe enough?、リスクマネジメント

1F事故を経てもなお、「なぜ安全目標が重要なのか」が広く共有されているとは言い難く、原子力安全における最も重要な問いである”How safe is safe enough?”についての考察を深める状況にもなっていない。最低限満たすべきリスクの水準を確実に満足した上で、「安全対策はやればやるほど良い」という立場を深慮なくとることによって「滑稽な安全」に陥らないように、ALARP(As Low As Reasonably Practicable)の原則に従って適切なリスク管理がなされている状態こそ「適切な安全の姿」であり、それらを踏まえた安全目標の構造が必要であることを論ずる。