2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2A01-05] 液体廃棄物処理1

2019年9月12日(木) 14:45 〜 16:05 A会場 (共通教育棟 1F C11)

座長:宇留賀 和義(電中研)

15:45 〜 16:00

[2A05] 不溶性タンニンよる廃液処理技術開発

*紺野 貴裕1、江田 考志1、茅野 雅志1 (1. JAEA)

キーワード:不溶性タンニン、分析廃液、プルトニウム、ウラン、吸着

日本原子力研究開発機構 プルトニウム燃料技術開発センターの分析工程で発生する放射性物質(PuやU)を含む分析廃液は、放射性物質を除去する処理を行った後に廃棄する必要がある。

従来の分析廃液の処理方法は中和殿物、スラッジ等の二次廃棄物が発生するという問題があり、可能な限り二次廃棄物が発生しない処理技術を開発する必要があった。

そこで、焼却可能な不溶性タンニンがTRU元素、Uに対して高い吸着性を有していることに着目し、不溶性タンニンを用いた分析廃液処理技術の開発を行った。

模擬廃液及び実際の廃液を用いたビーカースケールでの試験を通じて不溶性タンニンが分析廃液の処理に有効であることを確認した。実証試験を通じて、沈殿物を発生させずに放射性物質を除去できることを確認し、実用化の見通しを得た。