[2B15-19] 福島事故廃棄物処理8

[2B17] チタン酸塩ナノ材料を用いたストロンチウム吸着剤の開発と応用

*森岡 佑太¹、齋藤 哲平¹、浅尾 直樹^1,2、辻 建二³、田畑 邦浩³ (1. 信州大、2. 東北大、3. 中部電力)

キーワード：チタン酸ナトリウム、ナノワイヤー、ストロンチウム、吸着剤、イオン交換、造粒、脱合金酸化

福島原発の事故により放射性汚染水が発生し、現在もその除染活動が大きな課題となっている。これまで我々は、チタン合金を原料とする新たなチタン酸塩ナノ材料の新規作製法を開発し、本材料がストロンチウムイオンの吸着剤として機能することを報告している。本材料は層状構造を有し、層間のナトリウムイオンがストロンチウムイオンと交換することで吸着が進行するが、今回このナトリウムイオンをバリウムイオンに交換してその吸着性能を調べたところ、人工海水中からのストロンチウムイオンの吸着性能を向上させることに成功した。また、本吸着剤の実用化を目指すため吸着粉体の造粒化を行い、模擬汚染水の通水による吸着性能の評価を行ったので報告する。