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[2D15] 赤城大沼湖底質のセシウム吸着特性の温度依存性
キーワード:赤城大沼、セシウム、XRF、XAFS
群馬県にある赤城大沼では2011年の福島原発事故による影響を受け、魚類に当時の食品暫定規制値以上の放射性セシウム汚染が観測された。放射性セシウムの時間による減衰は漸減傾向を示しており、生態半減期に則らないため、原因の解明が課題となっている。以前の研究で、赤城大沼湖底質を用いて放射性セシウムの吸着実験を行い、吸着率を求め検討を行った。セシウムは粘土鉱物と内圏錯体を形成し強く吸着する。この研究では吸着実験を行う前に100℃で底質の乾燥処理を行った。そのことにより底質中の粘土鉱物がひびわれ内圏錯体が壊れ、セシウムの吸着率を過小評価している可能性が示唆された。そのため、本研究では、室温、50℃、70℃、100℃、150℃で乾燥させた5種類の底質を用いて安定セシウムの吸着実験を行うことで吸着特性の温度依存性について調査した。セシウムを吸着させた底質を、XRF及びXAFSを用いて解析をすることでセシウムの吸着特性の評価検討を行った。