[2E06-10] SiC被覆管

[2E08] 事故耐性燃料としてのSiC複合材被覆管の既設PWRへの適用性に関する評価

(3) 事故時高温特性

*小宮山 大輔¹、渡部 清一¹、佐藤 大樹¹、古本 健一郎¹、湯村 尚典²、岡本 倫明²、村上 望²、山下 真一郎³、川西 智弘³、深堀 智生³ (1. 三菱原子燃料、2. 三菱重工業、3. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：軽水炉、安全性向上、事故耐性、燃料被覆管、SiC、LOCA

既設PWRにおける燃料被覆管の燃料挙動のうちSiC被覆管を適用した場合の事故時安全性評価への影響について検討するため、SiC被覆管の高温特性試験を実施した。試験結果より、SiC被覆管はジルカロイに比べて高温酸化が抑制され、LOCA時の変形・破損がジルカロイよりも高温かつ長時間の条件で起こらない見通しを得た。このSiC被覆管の優れたLOCA時特性をLOCA解析コードに取り込み安全性評価を行った結果、炉心損傷のリスクを低減できる可能性を得た。