[2F10-14] 高速炉熱流動2

[2F13] ナトリウム冷却高速炉における損傷炉心内の冷却材挙動に関する研究

(5)模擬デブリ内気液二相流の圧力損失に対する配管径と粒子径の影響

*石黒 明成¹、伊藤 大介¹、伊藤 啓¹、齊藤 泰司¹、今泉 悠也²、松場 賢一²、神山 健司² (1. 京大、2. JAEA)

キーワード：多孔質、模擬デブリ、ナトリウム冷却高速炉、気液二相流、炉心損傷事故

ナトリウム冷却高速炉の炉心損傷事故においては、ナトリウムが損傷炉心内に残留した高温のデブリ状燃料と接触して蒸発するため、気液二相流が発生する可能性がある。このようなデブリ内の気液二相流特性は炉心残留燃料の冷却特性を評価する一つの指標として重要であるが、圧力損失特性の定量的な把握及び評価手法の構築が不十分である。そこで本研究ではデブリ内の気液二相流圧力損失評価を目的とし、デブリ状燃料を模擬した試験部を用いた実験を行った。試験部は円管内に均一粒径のガラスビーズを充填した球充填層である。一般に、球形粒子を充填した充填層では容器内壁近傍で壁と充填粒子が点接触するため、円管中央と比較して壁付近で空隙率が大きくなる。本研究では模擬試験部の管径と粒子径を変化させて実験を行い、気液二相流圧力損失に及ぼす壁面の影響を明らかにした。