2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2F15-20] 事故対応設備

2019年9月12日(木) 16:10 〜 17:45 F会場 (共通教育棟 2F C21)

座長:村瀬 道雄(INSS)

17:25 〜 17:40

[2F20] 超音速蒸気インジェクター作動原理に関わる流動構造

*鎌田 裕貴1、古山 栄太1、金子 暁子1、阿部 豊1 (1. 筑波大)

キーワード:蒸気インジェクター、気液二相流、直接接触凝縮、原子炉安全システム

蒸気インジェクター(SI)は水と蒸気の直接接触凝縮を駆動力とする噴流ポンプである.無電源で作動することから,原子力発電所における静的安全システムとしての利用が期待される.しかし,SIの作動メカニズムは未だ明らかにされておらず,これを解明することは実用化に向け必要不可欠である.本研究の目的はSIの作動原理の解明を目指し,SI内部における流動構造を明らかにすることである.そのためにSIテスト部をハイスピードカメラでの観察を行い,可視化画像を得るとともに各位置の圧力計測により圧力挙動を調べた.これにより流動挙動が急激に変化する境界が確認され,これが作動に有無に大きく影響を与えていることが分かった.今回はこの境界前後の二つの流動挙動について調べるため,流路中に障害物を設置し周囲流体へ及ぼす影響を確認した.またそれぞれの流速を可視化動画の画像処理により求め比較し,SIの内部流動構造について考察する.