2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[2I01-05] 腐食化学、放射線化学

2019年9月12日(木) 09:30 〜 10:50 I会場 (共通教育棟 2F D21)

座長:唐澤 英年(エネ総研)

10:30 〜 10:45

[2I05] 炉内腐食環境評価モデルの実機適用に向けた高度化

(5)炉内ラジオリシス解析の3次元化

*洞山 祐介1、馬渡 峻史1、柴崎 理1、原 宇広1、高木 純一1 (1. 東芝ESS)

キーワード:応力腐食割れ、放射線分解、腐食電位、熱流動、HWC

水の放射線分解モデルとは、水に放射線が照射されることで生成する放射線分解生成物の化学種濃度を求めるモデルである。沸騰水型原子炉では、応力腐食割れ(SCC)対策として、腐食電位を指標とした水質環境改善の必要性が指摘されている。腐食電位を評価するためには、水の放射線分解モデルを用いて原子炉内の酸素・過酸化水素に代表される放射線分解生成物濃度を求めることが必要である。しかし、従来モデルでは、炉内を簡易的な1次元経路とみなして濃度を計算していたため評価精度に課題があった。そこで本発表では、SCC対策上重要な下部ダウンカマ領域を3次元化したモデルを新たに開発し、放射線分解生成物濃度の挙動を精度よく評価した結果を報告する。