2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[2L05-09] トリチウム挙動・管理

2019年9月12日(木) 10:35 〜 12:00 L会場 (共通教育棟 2F E22)

座長:枝尾 祐希(QST)

10:35 〜 10:50

[2L05] 高温ガス炉におけるT製造用Liロッドの検討

T閉じ込め性能に及ぼすLi核発熱の影響

*古賀 友稀1、松浦 秀明1、菅沼 拓朗1、片山 一成2、大塚 哲平3、後藤 実4、中川 繁昭4、石塚 悦男4、濱本 真平4、飛田 健次5 (1. 九大院工、2. 九大院総理工、3. 近大理工、4. JAEA、5. QST)

キーワード:高温ガス炉、トリチウム製造、Liロッド、核発熱、トリチウム閉じ込め

DT核融合炉の研究開発において、炉工学試験の実施や原型炉初期装荷用にトリチウム(T)が必要である。Tの調達方法として高温ガス炉にLiを装荷することによるT製造法が提案されている。このT製造法では6Li(n,α)T反応を利用する。我々はLi装荷体として円筒型のLiロッドを検討している。また、高温条件におけるT閉じ込め性能維持のためにZrの利用を想定している。ロッド内では6Li(n,α)T反応により温度分布が生じる。HTTR(高温工学試験研究炉)を用いたT製造を想定した場合、Li ロッド内の核発熱は1本当たり300 W程度と見積もられる。これによりアルミナ層のT閉じ込め性能は低下するが、ZrのT吸収性能の向上によりT流出量を抑制できる可能性がある。本研究ではLiの核発熱がLiロッドのT流出に及ぼす影響を評価する。