2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2N12-16] 環境・核物質

2019年9月12日(木) 15:35 〜 16:55 N会場 (共通教育棟 3F A32)

座長:木野 幸一(産総研)

16:35 〜 16:50

[2N16] 波長分解型一次元光ファイバー放射線分布センシングに関する基礎検討

*寺阪 祐太1,2、渡辺 賢一2、瓜谷 章2、花井 哲哉2、佐藤 優樹1、鳥居 建男1、若井田 育夫1 (1. JAEA、2. 名古屋大学)

キーワード:シンチレーション光ファイバー、放射線分布測定、波長スペクトル、アンフォールディング

福島第一原子力発電所(1F)の廃炉過程における作業者の被ばく線量低減及び効率的な除染計画立案を行うためには、局所的に存在するホットスポットの分布を把握する必要がある。シンチレーション光ファイバーに飛行時間法を適用した広域一次元放射線分布測定システムが1F事故後に広く応用されてきたが、1F原子炉建屋内のような高線量率の環境では回路系のパイルアップやセンサーの偶発同時計数が問題となる。そこで、パイルアップ等の問題を回避できる積分型の測定手法として、光ファイバーの片側から波長スペクトルを読み出し、ファイバー内での光の減衰が波長依存であることを利用して放射線入射位置を特定する「波長分解法」の原理検証試験を実施した。