[3K01-06] センシングとデータ伝送

[3K03] 原子力発電所内の無線適用に向けた電波分布制御手法の開発

(IX)音波による端末管理機能の性能検証

*代田 孝広¹、黒田 英彦¹、小田 直敬¹、長谷川 健¹、池田 芳朗¹、浅野 直樹¹ (1. 東芝ESS)

キーワード：端末管理機能、音波、情報端末

近年、火力発電所などのプラントでは情報端末を用いた点検システムが徐々に普及している。原子力発電所でも、点検員の負担低減や点検作業の効率化による時間短縮などの観点から電子要領書や画像のような大容量のデータ伝送が利用可能な情報端末を用いた点検が有効と考えられる。本研究では、点検データほかを蓄積した情報端末が設定した範囲外に無許可で持ち出されるような不測の事態を想定し、その対策として音波による情報端末の情報管理機能を提案して現場環境を模擬した実験室での試験結果を示した。一方で、実際の発電所内はポンプやタービンなど騒音を発する機器が稼働しているため、騒音レベルが高いエリアでも安定して端末管理が行える必要がある。そこで本研究では、ポンプやタービンなどの機器が稼働している発電所内で音波による端末管理機能の試験を実施した。高騒音下でも本機能が有効であることを確認できたため、その試験結果を報告する。