2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム / 303-2 遠隔操作,ロボット,画像工学

[3K01-06] センシングとデータ伝送

2019年9月13日(金) 09:30 〜 11:05 K会場 (共通教育棟 2F E21)

座長:五福 明夫(岡山大)

10:30 〜 10:45

[3K05] MCFゴムを用いた原子炉格納容器内部調査に向けたセンシング技術の開発

*池田 遼1、島田 邦雄2、高橋 秀治1、木倉 宏成1 (1. 東京工業大学、2. 福島大学)

キーワード:磁気混合流体、MCFゴム、センシング、電解重合、γ線照射

MCFゴムは磁場に反応する流体であるMCF(Magnetic Compound Fluid (磁気混合流体))に,シリコーンオイルゴムや天然ゴムなどのゴムを混合して電解重合を施した,新しい機能性材料である.MCFゴムは垂直力やせん断力など複数の対象を同時にセンシングでき,かつ,それがMCFゴム自体の自己起電力の変化を測定することにより行えるので,単独でのセンシングが可能である.これらの特性から,原子炉探査用ロボットに搭載するセンサに応用できると考えた.放射線環境下におけるMCFゴムの特性を,東工大が所有するコバルト照射実験施設にて放射線を照射することによって調査したところ,MCFゴムより出力される電位が増加し,放射線に対して光触媒のような機能を発現していることが判明した.従来の触覚センサとしての機能に加えて,放射線検出器や放射線電池等にも応用できる可能性を秘めた新しいセンサの開発に成功した.