2019年秋の大会

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一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-2 原子炉の運転管理と点検保守

[3O01-03] 原子炉の点検と保守1

2019年9月13日(金) 09:45 〜 10:35 O会場 (共通教育棟 3F A34)

座長:礒部 仁博(原燃工)

09:45 〜 10:00

[3O01] PWRで照射された原子炉圧力容器鋼の微細組織分析

(1)三次元アトムプローブを用いた溶質原子クラスタ分析

*高見澤 悠1、端 邦樹1、西山 裕孝1、外山 健2、永井 康介2 (1. JAEA、2. 東北大)

キーワード:原子炉圧力容器、照射脆化、三次元アトムプローブ

国内PWRおよび試験炉で照射された原子炉圧力容器鋼に対して三次元アトムプローブを用いた溶質原子クラスタ分析を行った。Cu及びSiの含有量に着目し、溶質原子クラスタの数密度、大きさ、組成への影響について評価した。低Cu材ではSi含有量が高いほどクラスタの数密度が大きいことが示された。また、クラスタ中のCuとSi原子数は、鋼材の化学成分に依らず一定であり、低Cu材でクラスタに占めるSiの比率が高く、低Cu材においてはクラスタ形成にSiが重要な働きをしていることを示した。