2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[3O09-12] 原子炉設計と耐震評価

2019年9月13日(金) 14:45 〜 15:50 O会場 (共通教育棟 3F A34)

座長:白井 孝治(電中研)

14:45 〜 15:00

[3O09] 時刻歴地震入力における不確かさの評価手法の開発

*熊谷 貴仁1、飯島 唯司2、皆川 祐輔2、五島 設喜3、上戸 恭介3、羽田野 琢磨4、川幡 宏亮4、中島 政隆4、雨宮 満彦5 (1. 日立、2. 日立GE、3. MHI、4. 東芝ESS、5. 原電)

キーワード:時刻歴解析、時刻歴地震入力、不確かさ、応答補正係数、クレーン

原子力機器の耐震評価では、従来の機器・配管系の動的な地震応答の評価方法であるスペクトルモーダル解析法に対し、厳密に地震時の挙動を捉えた時刻歴解析法による評価が必要となってきている。従来のスペクトルモーダル解析法では、建屋の地震応答解析で得られた応答スペクトルを周期軸方向に広げる(国内:10%)、すなわち拡幅することで地盤物性や建屋剛性の不確かさを考慮している。これに対し、時刻歴解析法においては、入力波の時間刻みを拡幅率に合わせて拡大・圧縮した時刻歴入力波も用いることで不確かさを考慮する方法をASMEが提案している。本報では、拡幅範囲内で時間刻みを変動し、時間軸を変化させる数をパラメータとするとともに、拡幅応答スペクトル相当の保守性を確保するための応答補正係数も用いるようにASMEの方法を改良した。そして、時刻歴解析のニーズのあるクレーンを対象として、本手法の適用性を検証した。