15:30 〜 15:45
[3O12] 地震動の水平二方向入力が制御棒挿入性に与える影響
キーワード:スクラム、制御棒挿入性、水平二方向入力、耐震工学、数値解析
沸騰水型原子炉は大規模な地震が発生すると制御棒を燃料集合体(以下燃料)の間に挿入し、原子炉を緊急停止させる。
地震時には制御棒と燃料が接触することで制御棒挿入時間に遅れが生じる可能性があることから、制御棒挿入性評価は原子炉の耐震設計において重要である。近年耐震設計では地震動の方向を適切に組み合わせた評価が求められている。水平二方向の地震動が燃料に作用すると、制御棒-燃料間の接触挙動が単方向加振時と異なることが想定される。
本検討では、制御棒と燃料の三次元接触を考慮した時刻歴解析によって、正弦波の水平二方向入力により描いた燃料の軌跡と制御棒挿入時間の関係を比較した。その結果、燃料の軌跡によって制御棒挿入時間が若干変化するものの、有意な差は見受けられなかった。
地震時には制御棒と燃料が接触することで制御棒挿入時間に遅れが生じる可能性があることから、制御棒挿入性評価は原子炉の耐震設計において重要である。近年耐震設計では地震動の方向を適切に組み合わせた評価が求められている。水平二方向の地震動が燃料に作用すると、制御棒-燃料間の接触挙動が単方向加振時と異なることが想定される。
本検討では、制御棒と燃料の三次元接触を考慮した時刻歴解析によって、正弦波の水平二方向入力により描いた燃料の軌跡と制御棒挿入時間の関係を比較した。その結果、燃料の軌跡によって制御棒挿入時間が若干変化するものの、有意な差は見受けられなかった。