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[1H09] 原子力事故環境データを用いた大気拡散モデルの性能評価
(2)茨城県中央部でのプルーム4の再現性
キーワード:大気拡散モデル、大気中濃度、不確かさ、湿性沈着、放射性プルーム、性能評価
2011年3月16日午前に茨城県中央部を南下したプルーム4を対象として、モニタリングポスト波高分布から評価された大気中濃度を参考値として、比較試験参加の12個の大気拡散モデルの濃度再現性及びモデル間の差異を検討した。このプルームは降水の影響を受けており、同地域を前日に通過した降水の影響がないプルーム2の結果(2018年秋の大会発表)と比較して、モデル間のばらつきが大きく、全体的にモデルの再現性が低いことが示された。ほとんどのモデルの降水再現結果には大きな差がない一方、湿性沈着量に大きな差があることから、湿性沈着スキームの検討が必要であることが示された。