2019年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1H13-16] 環境安全評価2

2019年3月20日(水) 16:10 〜 17:15 H会場 (共通教育棟2号館 2F 27番)

座長:山澤 弘実(名大)

16:10 〜 16:25

[1H13] 福島周辺県における空間線量率の時系列データと分布を考慮した外部被ばく線量の推計方法の検討

*宮武 裕和1、義澤 宣明1、河合 理城1、鈴木 元2 (1. 株式会社 三菱総合研究所 原子力安全事業本部、2. 国際医療福祉大学クリニック)

キーワード:空間線量率、外部被ばく線量、線量評価、線量分布解析、福島周辺県

福島事故以降広範かつ継続的に実施されてきた走行サーベイ(JAEA)による測定結果(第1次調査~第13次調査)をもとに、福島周辺県における空間線量率の経時的変化を分析した。なお、分析にあたっては、指数関数1項で表される簡易的な減衰モデルのほか、ウェザリング効果や物理減衰を考慮した現実に近い減衰モデルも用いた。また、検定や情報量規準といった統計的な考え方を利用して空間線量率の分布解析も行った。これらの結果に基づき、経時的に変化する空間線量率の分布の情報を被ばく線量の推計に盛り込む方法を検討した。実際に、いくつかの地域についてこの方法を適用して得られた推計値について、実測の結果がある場合は実測値と、あるいは、UNSCEARによる推計結果等との比較を行った。