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[2F12] コンプトンカメラの高感度化に向けた検討
キーワード:コンプトンカメラ、SN比、2光子同時計測法、電子トラッキング法、Geant4シミュレーション
近年医療分野や原子力分野で広エネルギー範囲に応用可能なガンマ線イメージング技術が求められている。コンプトン散乱原理を用いたコンプトンカメラは広いエネルギー範囲のガンマ線が検出できるが、従来のコンプトンカメラではガンマの入射角度を円錐面しか制限できないためSN比が低いという欠点がある。そこで我々はSN比を向上させる方法として2光子放出核種を対象として2つのコンプトンコーンの重なりから位置の範囲を狭める2光子同時計測法に関する研究を行ってきた。また他のSN比を向上させる方法としては、散乱体での反跳電子の飛跡を計測することで入射角度を円弧に制限する電子トラッキング法が有効である。本研究ではGeant4シミュレーションを用いて、Cs-134等の2光子放出核種に対して従来法、2光子同時計測法、2光子同時計測法と電子トラッキング法組み合わせた方法を比較し、コンプトンカメラの高感度化に向けた検討を行い、その結果について報告する。