2019年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2F10-12] コンプトンカメラ

2019年3月21日(木) 14:45 〜 15:35 F会場 (共通教育棟2号館 2F 23番)

座長:人見 啓太朗(東北大)

15:15 〜 15:30

[2F12] コンプトンカメラの高感度化に向けた検討

*上ノ町 水紀1、吉原 有里1、島添 健次1、高橋 浩之1 (1. 東京大学大学院)

キーワード:コンプトンカメラ、SN比、2光子同時計測法、電子トラッキング法、Geant4シミュレーション

近年医療分野や原子力分野で広エネルギー範囲に応用可能なガンマ線イメージング技術が求められている。コンプトン散乱原理を用いたコンプトンカメラは広いエネルギー範囲のガンマ線が検出できるが、従来のコンプトンカメラではガンマの入射角度を円錐面しか制限できないためSN比が低いという欠点がある。そこで我々はSN比を向上させる方法として2光子放出核種を対象として2つのコンプトンコーンの重なりから位置の範囲を狭める2光子同時計測法に関する研究を行ってきた。また他のSN比を向上させる方法としては、散乱体での反跳電子の飛跡を計測することで入射角度を円弧に制限する電子トラッキング法が有効である。本研究ではGeant4シミュレーションを用いて、Cs-134等の2光子放出核種に対して従来法、2光子同時計測法、2光子同時計測法と電子トラッキング法組み合わせた方法を比較し、コンプトンカメラの高感度化に向けた検討を行い、その結果について報告する。