2019年春の年会

講演情報

一般セッション

VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2H15-20] 内部被ばくと放射線医学

2019年3月21日(木) 16:25 〜 18:00 H会場 (共通教育棟2号館 2F 27番)

座長:横山 須美(藤田医科大)

17:40 〜 17:55

[2H20] トリチウムのヒト細胞への影響

PHITSを用いた細胞核線量率の計算

*土田 大貴1、鳥養 祐二1、趙 慶利2、庄司 美樹2、近藤 隆2 (1. 茨城大学大学院、2. 富山大学)

キーワード:トリチウム、生物影響

人がトリチウムにより内部被曝した際の影響を考えるために、トリチウムがヒト細胞に及ぼす影響を見積もる必要がある。細胞内にトリチウムが存在する場合、細胞核にどれだけのエネルギーを与えるか検討するため、細胞核線量率を計算した。

 本研究では、放射線輸送計算コードPHITSを用いて細胞核線量率を計算した。細胞は半径10 μmの球、核の半径が5 μmの球とし、成分は水と定めた。トリチウムは細胞全体または細胞核内に1 Bp存在する場合を仮定し計算した。この結果、トリチウムチが細胞全体に存在する場合線量率は、0.124 mGy/sec、核内に存在する場合、1.47 mGy/secと計算された。