2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3B01-04] ガラス固化技術2

2019年3月22日(金) 09:45 〜 10:55 B会場 (共通教育棟2号館 1F 10番)

座長:天本 一平(JAEA)

10:00 〜 10:15

[3B02] 高レベル放射性廃液ガラス固化体の高品質・減容化のための白金族元素高収着能を有するシアノ基架橋型配位高分子材料の開発

(2)フェロシアン化アルミニウムの合成と収着性能評価

*稲葉 優介1、三島 理愛1、斉藤 慧太1、立岡 壮太郎1、針貝 美樹1、竹下 健二1、渡邊 真太2、尾上 順2 (1. 東京工業大学、2. 名古屋大学)

キーワード:フェロシアン化物、白金族元素、モリブデン、ガラス固化体

高レベル放射性廃液(HLLW)のガラス固化工程における白金族元素のメルターへの沈積やMoによるイエローフェーズ形成を抑制することにより、HLLWの濃度調整や洗浄運転が不要となり、ガラス固化体の発生本数の低減やガラス固化体の高品質化が期待できる。我々はHLLWからの白金族元素・Moの一括回収を目的としてフェロシアン化物吸着剤の開発を行ってきた。白金族元素及びMoに対する収着性能に優れるフェロシアン化アルミニウムを用いた、模擬HLLWに対する収着試験時の温度を50℃にすることにより、RuとRhの収着率が、室温での収着試験結果と比較して上昇した(Ru: 48→84%, Rh: 35→80%)。また、フェロシアン化アルミニウムの合成条件(温度、時間等)の再検討を行った。合成したフェロシアン化アルミニウムを用いた模擬HLLW及び単一金属イオンに対する収着試験結果についても報告する。