2019年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[3F05-08] 中性子計測2

2019年3月22日(金) 10:50 〜 11:55 F会場 (共通教育棟2号館 2F 23番)

座長:渡辺 賢一(名大)

11:20 〜 11:35

[3F07] 粒子輸送シミュレーション計算と実験による中性子源の特性評価

(1) PHITSによる小型サイクロトロンの熱中性子源に関する研究

*藤谷 佑樹1、加美山 隆2、佐藤 博隆2、鵜野 浩行3、上本 龍二3、日塔 光一4、上松 幹夫4、園田 幸夫4、鬼柳 善明5 (1. 北大工、2. 北大院工、3. 住重アテックス、4. 東芝TSI、5. 名大院工)

キーワード:定常中性子源、サイクロトロン、中性子スペクトル、粒子輸送シミュレーション計算

産業利用に向けた中性子イメージング用小型加速器型定常中性子源に関し、熱中性子の特性評価と高強度化を目指した改良の検討を、粒子輸送計算コードPHITSのシミュレーション計算により行った。陽子線がBeターゲットに入射された際に生じる9Be(p,n)反応により発生する中性子のエネルギースペクトルの角度依存性を考慮し、より正確な中性子輸送をシミュレートした。
陽子ビームに対し垂直方向に設置されたビームライン内に検出器を配置し、エネルギースペクトルを計算した。次に、既存体系の立方体形状の中性子減速材の周囲を取り囲むように反射体を設置し、反射体厚さを変化させて計算した結果、反射体厚さを厚くするにつれて熱外中性子強度は大きくなるが、熱中性子強度は既存体系時とほぼ同じ値であった。