2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[3M12-14] 高速炉燃料製造

2019年3月22日(金) 15:20 〜 16:10 M会場 (共通教育棟2号館 3F 37番)

座長:森本 恭一(JAEA)

15:35 〜 15:50

[3M13] 湿式造粒法によるMOX原料粉末の流動性改良技術開発

造粒粉の粒度分布調整試験

*石井 克典1、瀬川 智臣1、川口 浩一1、鈴木 政浩1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:高速炉、燃料製造、簡素化ペレット法、MOX、原料粉末、造粒、粉末流動性、整粒

簡素化ペレット法の原料粉末の流動性改良手法として湿式造粒法が用いられている。湿式造粒法で得られる造粒粉の粒度分布の幅は広いため、金型の充填に適した粒径数百ミクロンの割合を増やすには、粗大粉末の粉砕処理を行うことが有効である。本研究では、造粒直後の湿った造粒粉を整粒機で粉砕処理することにより、金型への充填に適すると考えられる100~500ミクロンの範囲にある造粒粉の割合を増加させることを目指した。WO3造粒粉を用いて、クリアランスとローター回転数をパラメーターとした整粒試験を行うことにより、まず装置の運転条件の最適化を行った。次に、最適化した運転条件により、約5kgのWO3造粒粉を整粒処理し、目標粒径範囲にある造粒粉の割合を約87%まで増加させることができた。また、整粒機の処理前後のCarrの流動性指数は87と86であり、粉砕処理による流動性指数の低下はほとんど無いことがわかった。