2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2B16-19] ガラス固化

2020年9月17日(木) 17:20 〜 18:30 B会場 (Zoomルーム2)

座長:土方 孝敏(電中研)

17:20 〜 17:35

[2B16] 高レベル放射性廃棄物作製時における不溶解残渣(白金族合金)の蒸発挙動に関する研究

*服部 亮平1、新田 旭1、佐藤 勇1、松浦 治明1、多田 晴香2 (1. 東京都市大学、2. 株式会社IHI)

キーワード:核分裂生成物、不溶解残渣、ガラス固化、蒸発挙動

使用済核燃料の再処理により発生する高レベル放射性廃液は、ガラス固化体にて安定的に処理することが検討されている。また、再処理時に発生するPuを軽水炉用MOX(プルサーマル)として有効利用がなされている。その他にも燃料費低減のため高燃焼度化が進められている。このような様々な使用照射履歴を有する燃料の再処理では、FP濃度が多様化し特に、MOXでは白金族元素が増加すると考えられる。ガラス固化時において白金族元素は不溶解残渣廃液及び高レベル廃液中に含まれており、これらは燃料内の白金族析出物から形成される。白金族元素はガラスへの溶解度が低く、一部の元素ではメルター内で蒸発挙動を示しオフガスへ移行することが知られている。このため、本研究では白金族元素の合金を作製し、加熱時におけるこれら元素の蒸発挙動をTG-DTAにて評価した。