2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[2F03-06] FP,燃料デブリ挙動

2020年9月17日(木) 15:30 〜 16:45 F会場 (Zoomルーム6)

座長:長瀬 誠(日立GE)

15:45 〜 16:00

[2F04] 福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価

7. CAMSデータからの逆解析によるS/C水中のセシウム量の評価

*内田 俊介1、唐沢 英年1、木野 千晶2、逢坂 正彦1 (1. 日本原子力機構、2. エネ総研)

キーワード:福島第一原子力発電所、シビアアクシデント、セシウム、CAMS、線量率

S/C およびD/W 主要部位に存在する主要核種からCAMS位置での線量率を求めるための線量率変換係数を求めた。この変換係数を用いた逆解析により、福島第一発電所各号機のS/C水中の137Cs量を求めた。この解析により、以下の点が明らかにされた。 1号機ではS/Cへの137Csの移行率が3号機の5倍強と大である。 1号機では事故後S/C気相部壁面への移行が顕著で、長時間かけて水相に移行するが、3号機では気相部への移行は観測されない。 上記①については、Csの化学形態の差異によるものと推定するが、②の気相への移行率の差異についてはまだ原因は同定できていない。