2020年春の年会

講演情報

一般セッション

VII. 保健物理と環境科学 » VII. 保健物理と環境科学

[1F06-08] 医学・生物学応用2

2020年3月16日(月) 14:45 〜 15:35 F会場 (共通講義棟 M棟1F M-2)

座長:吉田 浩子(東北大)

14:45 〜 15:00

[1F06] 低線量X線照射による抗酸化機能の亢進が強制水泳誘導無動時間を抑制する

*首藤 妃奈1、片岡 隆浩1、矢野 準喜1、直江 翔太1、石田 毅1、中田 哲也1、大和 恵子2、花元 克巳1、野村 崇治3、山岡 聖典1 (1. 岡山大、2. 国立循環器病研究センター、3. 電中研)

キーワード:X線、抗酸化機能、無動時間

X線の事前または事後照射による脳中抗酸化機能の変化と強制水泳に伴う無動時間の抑制効果について検討した。すなわち,BALB/cマウス(8週齢,♂)にsham(対照),0.1,0.5,1.0,2.0 GyのX線を各々照射した。照射4時間後から,強制水泳試験(10分,1回/日,計5回)をした。同様に,5日間の強制水泳試験3日後にX線を各々照射し,その4時間後に再度強制水泳試験をした。その結果,無動時間は事前照射では0.1Gy,事後照射では0.5Gyで有意に短くなることがわかった。他方,脳中酸化ストレスは0.5Gyの事後照射で有意に減少したが,事前照射では有意な変化がなかった。これより,事後のX線照射による強制水泳誘導無動時間の抑制には,低線量照射による抗酸化機能の亢進が関与していることが示唆できた。