2020年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » VII. 保健物理と環境科学

[1F06-08] 医学・生物学応用2

2020年3月16日(月) 14:45 〜 15:35 F会場 (共通講義棟 M棟1F M-2)

座長:吉田 浩子(東北大)

15:00 〜 15:15

[1F07] マウス諸臓器における過酸化水素の産生量のラドン吸入時間依存性

*片岡 隆浩1、神﨑 訓枝2、迫田 晃弘2、首藤 妃奈1、矢野 準喜1、田中 裕史2、花元 克巳1、寺東 宏明1、光延 文裕1、山岡 聖典1 (1. 岡山大、2. JAEA)

キーワード:α線放出核種、過酸化水素、抗酸化機能

マウス諸臓器における過酸化水素の産生量のラドン吸入時間依存性について検討した。すなわち,2k,20kBq/m3のラドンをそれぞれ1,3,10日間吸入させ,対照として擬似(sham)吸入をさせた。その結果,過酸化水素の産生量は吸入時間が長くなると,脳,肺,膵臓では増加傾向に,肝臓では減少傾向にあることがわかった。また,肝臓では脳,肺,膵臓に比べ,過酸化水素を産生する酵素であるsuperoxide dismutase (SOD)と過酸化水素を消去する酵素であるカタラーゼの両活性が高いことから,各臓器中の過酸化水素の産生量の増減には両酵素が関与していることが示唆できた。