2020年春の年会

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一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1I01-04] 燃料デブリ臨界安全

2020年3月16日(月) 10:45 〜 11:55 I会場 (共通講義棟 M棟2F M-23)

座長:木村 礼(東芝ESS)

11:30 〜 11:45

[1I04] 燃料デブリを対象とした即発超臨界過渡解析における放射線分解ガスの影響

*福田 航大1、西山 潤2、小原 徹2 (1. 東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 原子核工学コース、2. 東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所)

キーワード:臨界安全、即発超臨界過渡解析、放射線分解ガス反応度フィードバック効果、燃料デブリ、福島第一原子力発電所廃止措置

燃料デブリ取り出し時に起こりうる即発超臨界事故を対象とした過渡解析は重要である。解析時には、過渡に大きな影響を与えるフィードバック効果を適切に取り扱う必要がある。本研究では、フィードバック効果の一つとして知られている放射線分解ガスが燃料デブリ体系を対象とした即発超臨界過渡に与える影響を明らかにすることを目的とした解析を行った。

解析では、ドップラー効果を考慮した動特性コードMIKを用いて求めた出力変化をもとに放射線分解ガス計算を行った。ガスボイドが発生する時間と過渡出力がピークを迎える時間を比較することでガスボイドが解析に与える影響を議論した。

その結果、燃料デブリ体系における即発超臨界過渡解析時には放射線分解ガスの発生による反応度フィードバック効果を無視することができるという結論が得られた。