2020年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-4 量子線の医学利用

[1N01-05] 放射線の医学利用

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:55 N会場 (共通講義棟 S棟3F S-32)

座長:吉橋 幸子(名大)

11:00 〜 11:15

[1N03] 治療計画により重粒子線を照射したゲル線量計の吸収線量分布測定の検討

*豊原 尚実1、五東 弘昭1、林 和哉1、只野 喬介1、蓑原 伸一2、草野 陽介2、下野 義章3、宮本 真哉3 (1. 横浜国立大学、2. 神奈川県立がんセンター、3. 東芝エネルギーシステムズ株式会社)

キーワード:重粒子線、ゲル線量計、吸収線量、光CT、色素ゲル、PVA-KIゲル、治療計画

炭素線ビームの照射による吸収線量の3次元分布の評価に資するため、治療計画により照射したゲル線量計の発色量の3次元分布と治療計画による物理吸収線量を比較した。ゲル線量計はロイコ色素からなる色素ゲルと、部分ケン化ポリビニールアルコールーKIからなるPVA-KIゲルを対象とし、神奈川県立がんセンターの重粒子線がん治療装置i-ROCKで照射した。その結果、照射軸に水平な面のゲル線量計の発色の分布の相対値と、治療計画による物理吸収線量分布の相対値はよく一致した。一方、照射軸方向の分布には差異が見られることを確認した。