2020年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1O01-05] 核分裂

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:55 O会場 (共通講義棟 S棟3F S-34)

座長:岩本 修(JAEA)

10:45 〜 11:00

[1O02] 4次元ランジュバン模型を用いた核分裂の研究

核分裂片の励起エネルギーと即発中性子多重度

*張 旋1、石塚 知香子1、稲倉 恒法1、Fedir Ivanyuk2、千葉 敏1 (1. 東京工業大学、2. キエフ原子核研究所)

キーワード:核データ、核分裂、ランジュバン模型、変形エネルギー、即発中性子多重度

これまでに我々が開発した4次元ランジュバン模型を用いて個々の核分裂片の四重極及び八重極モーメントを計算した結果、ウラン領域核では四重極モーメントの核分裂片質量数依存性は即発中性子の鋸歯構造と非常に似た構造を示すことが分かっている。本研究では、4次元ランジュバン計算の結果を拘束条件付きHartree-Fock-Bogoliubov法に適用することで個々の核分裂片の変形エネルギー及び励起エネルギーを推測した。今後はHauser-Feshbach理論を用いて今回得られた励起エネルギーに対応する即発中性子多重度を求め、即発中性子放出機構の研究に発展させる予定である。