2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[2C01-08] 事故炉の廃止措置技術1

2020年3月17日(火) 10:00 〜 12:10 C会場 (共通講義棟 L棟1F L-2)

座長:高橋 秀治(東工大)

11:30 〜 11:45

[2C07] 廃炉措置における配管減肉の予測とモニタリングに基づく配管システムのリスク管理

(5)粗面で反射した超音波とその周波数分析による粗さ評価

*中本 裕之1,3、Guy Philippe2、高木 敏行3,4、内一 哲哉3,4 (1. 神戸大、2. INSA de Lyon、3. 東北大、4. ELyTMaX UMI 3757)

キーワード:非破壊計測、超音波、減衰、腐食

配管中の流体は配管内面に腐食を発生させ,この腐食は減肉を伴いつつ粗面を形成する.一般に配管検査では肉の程度を調べるため配管の厚さを計測するが,粗面の粗さも配管の健全性評価の要因となり得る.そこで,本研究は配管内面の粗面の粗さの計測を目的とする.計測には超音波プローブを用いる.配管外部から入射された超音波は内面で反射し,その反射波をプローブで検出する.内面が粗面の場合,反射時に散乱が発生し超音波が減衰する.減衰の程度を決める要因の一つが粗面の粗さであることから,反射波の減衰にもとづいて粗さを推定する方法を提案する.特に本発表では,減衰と粗面の粗さの関係を周波数ごとに解析することで,推定の有効性について考察した結果を報告する.