2020年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » VII. 保健物理と環境科学

[2F07-13] 環境安全

2020年3月17日(火) 14:45 〜 16:40 F会場 (共通講義棟 M棟1F M-2)

座長:町田 昌彦(JAEA)

16:15 〜 16:30

[2F13] 大気放出された放射性核種の濃度分布と放出量をγ線画像から推定する手法開発

(3)仮想γ線画像と応答関数の作成

*古田 禄大1、佐藤 大樹1、中山 浩成1、永井 晴康1、谷森 達2 (1. JAEA、2. 京大)

キーワード:放射線計測、γ線画像、放射性核種濃度分布

JAEAでは,京大が開発した電子飛跡検出型コンプトンカメラ(ETCC)で得られたγ線画像を用いて,原子力災害時等に大気に放出された放射性核種の濃度分布を推定し,さらに大気拡散計算と組み合わせ放射性物質の放出点や放出量を推定し拡散予測を行う手法を開発している。限られた測定点で取得したγ線画像から広範な大気中の放射能分布を求めるには,γ線に対する大気や建物等の応答を解き逆解析する必要がある。まず我々は,拡散計算で模擬された仮想の放射能分布に対し放射線輸送計算コードPHITSを用いたモンテカルロ計算を行い,ETCCで得られるであろう仮想γ線画像を作成した。また任意の測定点・放射能分布に対して遮蔽物の効果を計算し応答関数を構築する仕組みを整え,PHITS計算との比較で妥当性を評価した。将来的にはETCCで得られた実測画像をこの応答関数で逆解析し放射能濃度分布を推定することを目指している。