2020年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » VII. 保健物理と環境科学

[3F01-04] 放射線管理

2020年3月18日(水) 10:00 〜 11:10 F会場 (共通講義棟 M棟1F M-2)

座長:森泉 純(名大)

10:45 〜 11:00

[3F04] 大規模身体汚染対応用グリーンハウスの開発

*會田 貴洋1、平野 宏志1、木村  泰久1、柴沼 智博1、吉田 将冬1、永井 佑哉1、浅川  潤1、周治 愛之1 (1. JAEA)

キーワード:核燃料物質、漏えい事故  、身体汚染事故、汚染検査、除染、グリーンハウス、放射線安全、空気流線、空気中放射性物質濃度

核燃料物質を取扱う施設において、漏えい事故等により大規模な身体汚染等が発生した場合、汚染者を速やかに退避させることが被ばくリスクを軽減する上で重要となる。
その対応には、汚染者の処置(汚染検査及び除染作業等)を含むため、発災元となる区域の出口に複数の密閉型テントで構成されたグリーンハウスを設置することが、汚染範囲の拡大防止、退避支援者の放射線安全を考慮すれば有効となる。
今回開発したグリーンハウスは、確実な気密性能を有し、少人数で短時間に設営可能である。また、排気装置による内部空気流線の確保、放射線管理機器による空気中放射性物質濃度のリアルタイム計測により、二次汚染の発生を防止する。さらに、汚染者が多数に及んだ場合にも、複数系統で同時に処置を行えるよう、退避導線を重複化した。そのため、大規模な身体汚染事故に即応する設営性と放射線安全性を兼備し、汚染者の速やかな退避を可能とした。