2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1F12-14] 核データ測定1

2021年9月8日(水) 16:15 〜 17:15 F会場

座長:木村 敦 (JAEA)

16:15 〜 16:30

[1F12] 4He+254Esで生成される258Md原子核の核分裂

*西尾 勝久1、廣瀬 健太郎1、牧井 宏之1、Riccardo Orlandi1、塚田 和明1、浅井 雅人1、豊島 厚史1、Krzysztof Rykaczewski2 (1. JAEA、2. ORNL)

キーワード:核分裂、Es254、Md258、核分裂片質量数分布、全運動エネルギー、JAEAタンデム加速器

これまで知られている自発核分裂の測定から258Mdは質量対称に核分裂することが予測されるが、この原子核の核分裂データは存在しない。本研究では、Heと254Esで励起状態の258Mdを生成し、この核分裂における核分裂片の質量数分布と全運動エネルギー分布を測定した。実験は、原子力機構タンデム加速器施設で行った。この結果、この原子核では質量対称核分裂と非対称核分裂が混在し、励起エネルギーのわずかな変化で両者の収率が大きく変化することを見出した。