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[1K10] 日本原子力学会社会・環境部会「エネルギーと原子力に関するアンケート」から社会課題に対する関心と不安の分析
福島第一原子力発電所事故から10年の節目で改めてふりかえる
キーワード:アンケート調査、福島第一原子力発電所事故、原子力技術と社会、リスクコミュニケーション
本報告では、日本原子力学会が福島第一原子力発電所事故前後8年間にわたって首都圏住民と原子力学会員を対象に実施した「エネルギーと原子力に関するアンケート」から、社会課題に対する関心と不安の推移に着目して、一般の人々と専門家の違いや、年代による共通傾向、事故による影響などを探る。一般に、関心とは「物事に心をひかれ、注意を向けること」とされる。人は、自分が注意を払うべき社会課題は何か常にアンテナを張っており、リスクへの不安や認知は、情報に接触し、関心が喚起されることで顕在化し強化される(知識を得て関心が低下することもある)。また、社会課題への関心は、性別、年代、教育、情報接触の量などによる影響を受ける。福島第一原子力発電所事故から10年の節目で原子力と社会との関わりについて改めてふりかえる。