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[1M12] 福島における放射性物質分布調査
(6)旧避難指示区域の住家内外における空間線量低下率の経時変化
キーワード:福島第一原子力発電所事故、空間線量率、経時変化、住家内外
2012年から旧・現避難指示区域の住家について継続して住家内外の空間線量率を測定している。飯舘村及び南相馬市小高区の住家54戸について除染前から除染直後、除染前から2019・2020年の調査時の空間線量低下率を屋外・屋内それぞれについて比較した。除染直後における屋外で空間線量低下率がもっとも大きく(中央値:58.4%)、除染直後における屋内でもっとも小さく(同:43.3%)、この両者には明らかに差が認められる。しかし、2019・2020年の評価では屋外における空間線量率低下率は上昇し、屋外・屋内ともで中央値はほぼ50%と両者の低下率に差は認められなくなっていた。本発表では、その傾向と原因の検討を行った結果について報告する。