2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J01-03] プールスクラビング

2021年9月9日(木) 09:30 〜 10:30 J会場

座長:内堀 昭寛 (JAEA)

10:00 〜 10:15

[2J03] 単一球形気泡からのエアロゾル除去のスケーリング則

*茂木 孝介1、久木田 豊1、柴本 泰照1 (1. JAEA)

キーワード:Aerosol deposition、Pool scrubbing、Lagrangian particle tracking

プールスクラビングによるエアロゾル除去は、原子炉シビアアクシデント時に放射性物質の環境放出を抑制させる有力な手段の一つである。既存のスクラビング解析コードでは、気泡内の粒子濃度分布を均一として扱うことで気泡内部の非定常な粒子運動の解析を省略し、平均濃度に対応する粒子除去率を気泡表面での輸送現象から求めるという方法が用いられている。本稿では気泡内の気体の定常循環流を仮定し、抗力とブラウン力によるエアロゾル粒子の運動をLagrangian追跡することにより、粒子濃度分布が時間とともに変化し、これが除去率に顕著な影響を及ぼすことを見出した。さらに、粒子径数um程度以下の低Stokes数粒子においては、粒子濃度分布および除去率の時間変化に対する粒子径の影響をスケーリング則の形で表すことができることを明らかにした。