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[3K15] 炉心溶融のない高温ガス炉コジェネプラントの開発 その2
(3)プラント制御概念検討
キーワード:高温ガス炉、プラント制御、M-RELAP5
三菱重工業は、2019年度より固有の安全性を有し、かつ900℃以上の高温の熱が取り出せる高温ガス炉を活用し、安全で低炭素な水素製造と発電を両立する高温ガス炉コジェネプラントの構築を目指している。高温ガス炉コジェネプラントは、水素の効率的かつ大量製造を可能とし、例えば製鉄業界が進める水素製鉄等に適用することで、産業界の脱炭素化に大きく貢献できる見込みがある。また、水素製造量と発電量を調整することにより原子炉出力を一定に保ちつつ運転することで、総合的なエネルギー効率を維持したままで電力負荷変動等に対応が可能となる。
高温ガス炉コジェネプラントはプラント運転計画として原子炉熱出力一定で水素製造と発電量の負荷分担を変更可能な設計としていることから、本稿では、このようなプラント運転の制御方法、運転方法の成立性、実用性を検討するため、RELAP5コードを用いて行った動特性解析の検討結果を報告する。
高温ガス炉コジェネプラントはプラント運転計画として原子炉熱出力一定で水素製造と発電量の負荷分担を変更可能な設計としていることから、本稿では、このようなプラント運転の制御方法、運転方法の成立性、実用性を検討するため、RELAP5コードを用いて行った動特性解析の検討結果を報告する。