2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[1K08-12] 照射脆化予測

2021年3月17日(水) 14:45 〜 16:10 K会場 (Zoomルーム11)

座長:中村 勤也 (電中研)

15:45 〜 16:00

[1K12] JEAC4201における関連温度移行量評価方法の見直し

(5)関連温度移行量評価式の係数最適化の第3者検証

*藤井 克彦1 (1. INSS)

キーワード:原子炉圧力容器、照射脆化、延性脆性遷移温度、評価式

JEAC4201-2007[2013年追補版]に定められた国内原子炉圧力容器鋼の中性子照射脆化予測法(現行式)の改定として導入した「関連温度移行量の評価式」は、中性子照射による鋼材中のミクロ組織変化予測式と、ミクロ組織変化に伴う脆化量予測式からなり、アトムプローブトモグラフィ測定に基づくミクロ組織変化データを含む国内監視試験データベース(照射炉試験データを含む)を再現するフィッティング式として提案した。そのため、この評価式には19個の係数が含まれており、これらの係数はクロ組織変化予測式と、ミクロ組織変化に伴う脆化量予測式の測定値に対する計算値の残差が最小となるよう目的関数を用いて最適化している。本稿はこの係数の最適化について、同じデータベースを緒言として第三者検証を実施した日本電気協会 破壊靭性検討会監視試験WGの検討を報告する。