2021年春の年会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-6 核融合炉システム・設計・応用

[1L01-03] 核融合工学

2021年3月17日(水) 14:45 〜 15:45 L会場 (Zoomルーム12)

座長:八木 重郎 (京大)

15:00 〜 15:15

[1L02] LHDにおけるボロンを使った水素リサイクリング抑制実験

*芦川 直子1,2、川手 朋子1,3,2、豊田 浩孝4,1、Sun Zhen5,6 (1. 核融合科学研究所、2. 総合研究大学院大学、3. 国立天文台、4. 名古屋大学、5. 中国科学院プラズマ物理研究院、6. プリンストン・プラズマ物理研究所)

キーワード:核融合プラズマ、水素リサイクリング、実時間制御、ボロン、LHD

ITERおよび核融合原型炉での実時間制御ツールの検討は急務である。運転で必須である安定な密度維持のため水素リサイクリングを能動的に制御する方法として不純物粒子ドロッパー(IPD)によるボロン粒子供給がある。IPD装置によるボロン粒子供給は、将来的に密度計測との制御システム連結により自動運転ができる可能性がある。ボロンによる水素同位体補足効果の一例として、壁への成膜プロセス中に水素と結合、もしくはボロン膜表面への水素粒子打ち込みに伴う水素との結合による捕捉がよく知られている。しかし、ボロン粒子落下に伴う水素バルマー線の減少の時刻をLHDプラズマ実験で確認すると、ボロンがプラズマ周辺領域で接触した後、1秒以内に信号が減少しており、これは壁へのボロン被覆効果よりも早い現象であると推測される。
 本発表では、想定されるボロンによる実時間制御メカニズムおよび初期データについて報告する。