2021年春の年会

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VI. 核融合工学 » 601-6 核融合炉システム・設計・応用

[1L01-03] 核融合工学

2021年3月17日(水) 14:45 〜 15:45 L会場 (Zoomルーム12)

座長:八木 重郎 (京大)

15:15 〜 15:30

[1L03] MHD液膜流に挿入した電磁力制御フィンの流動撹拌性能に関する実験的評価

*川本 誠1、伊藤 悟1、橋爪 秀利1 (1. 東北大)

キーワード:ダイバータ、電磁流体力学

本研究では核融合炉液体ダイバータにおける液体金属液膜流の制御と撹拌を目的に提案されている導電率の異なる部分を有するフィン(電磁力制御フィン)によって形成される流動場の実験による調査を行なった. 本実験は幅60 mm,長さ600 mmのアクリル製流路に厚さ5 ~ 8 mmの液体金属液膜流を形成し,最大1.38 Tの水平方向を主とする非一様磁場を印加して実施した.電磁力制御フィンの導入に先立って,幅3mm,高さ3mm,長さ8 mmの金属製フィンを導入した体系での実験を実施し,フィンの頂部と液膜表面の間に流速が大となる領域が形成されるという,特徴的な流動場を観測した.また,フィン未装荷のケースと比較して,フィンの近傍では電磁流体力学効果によって30%程度の流動の減速が確認された.本会議ではこれらの結果に加えて,電磁力制御フィンを装荷した場合の実験結果についても報告する.