[2F05-08] 安全対策

[2F07] 放射性希ガスによる被ばくを防止するフィルタベントシステムの開発

(2)フィルタの選定と被ばく量低減効果の評価

*松崎 隆久¹、浜田 克紀²、石田 直行¹、綿引 直久²、富永 和生¹、木藤 和明¹ (1. 日立GE、2. 日立)

キーワード：安全システム、希ガス、フィルタベント、事故、過酷事故

日立GEでは、ベントガスから放射性希ガスを除去し、PCV内に閉じ込めることが可能な新たなフィルタベントシステムを開発中である。本研究では、事故時の温度・圧力条件、ベントガスに含まれる各気体の特性から、水蒸気の放出と希ガス閉じ込めを両立できるフィルタ（希ガスフィルタ）として高分子膜およびシリカ膜を選定した。水蒸気と模擬希ガスである窒素を用いたフィルタの分離性能確認試験を実施し、選定したフィルタにより水蒸気と窒素の透過率に十分な差が得られ、希ガスを分離できることを確認した。また、選定したフィルタを利用したフィルタベントシステムを検討し、そのフィルタベントシステムの被ばく量の低減効果を過酷事故解析コードMAAPおよび被ばく量評価コードMAAP-Doseを用いて評価した。本発表ではこれらの研究結果について報告する。