2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[2H05-07] 分析技術2

2021年3月18日(木) 11:05 〜 12:00 H会場 (Zoomルーム8)

座長:佐々木 祐二 (JAEA)

11:35 〜 11:50

[2H07] 過酷事故炉を対象とした迅速遠隔分析技術開発-6

(2)レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)における角度依存性と焦点位置からの偏差の影響

*狩野 貴宏1、赤岡 克明1、若井田 育夫1 (1. JAEA)

キーワード:燃料デブリ、定量分析、角度依存性、レーザー、レーザーブレークダウン発光分光、LIBS

福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置において、炉内の燃料デブリ等をその場分析するのにレーザー誘起ブレークダウン発光分析法(LIBS)を用いることが提案している。LIBSを用いることで試料の前処理をすることなく遠隔で分析を行うことができる。1Fに関する従来の研究では、平板に加工された金属や酸化物を試料とした実験が主に行われてきた。しかし、実際のデブリは表面に凹凸があり、レーザースポットの形状や大きさが変化するためプラズマ温度が変化する。また、傾きを持ってレーザーが照射されることによりプラズマによる自己吸収の影響が変化されることが考えられる。これらの現象が測定にどの程度影響を与えるか評価する必要がある。そこで、本研究では凹凸のあるターゲットを想定するため、レーザーの照射角度依存性と集光位置からずれた際の影響を調査した。これらに関して現地点までに得られた成果を発表する。