2021年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-3 ビーム利用・ターゲット/203-4 放射光,レーザー/203-5 医療用原子炉・加速器

[2K09-13] 加速器・ビーム応用2

2021年3月18日(木) 15:55 〜 17:20 K会場 (Zoomルーム11)

座長:神戸 正雄 (阪大)

16:40 〜 16:55

[2K12] PHITSと断面積データを用いた加速器中性子源によるRI生成量の解析

*橋本 慎太郎1、永井 泰樹2,3、湊 太志1、塚田 和明1 (1. JAEA、2. 千代田テクノル、3. QST)

キーワード:PHITS、加速器中性子源、放射性同位体生成、核反応断面積データ

加速器中性子源を利用した放射性同位体(RI)の製造法に関する研究は、高純度の医療用RIを大量供給するための重要な研究課題の一つである。我々は、40-50MeV重陽子をCやBeに当てて得られる中性子をサンプルに照射し生成されるRIを実験的に測定すると共に、放射線挙動解析コードPHITSを用いた評価法の開発を進めている。発生する中性子エネルギーは熱中性子から数10MeVまで幅広く、重陽子ビーム方向に放出される。この様な中性子によるRI生成の実験例は過去に無く、実験値と評価値の比較は初めての試みとなる。
PHITSによる評価は(d,n)反応断面積と評価済み核データ(JENDL-4.0/HE)を利用することで信頼性を高めることができる。
本発表では、NbやZnOを重ねたサンプルにd-Beの反応で発生する中性子を照射した実験の解析結果を報告する。また、サンプル周辺のエチレンブロックの有無で、幾つかのRI生成量が大きく変化する非常にユニークな実験結果が得られており、これも報告する。