2021年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2L01-05] 構造材料1(FeCrAlZr-ODS)

2021年3月18日(木) 09:30 〜 10:55 L会場 (Zoomルーム12)

座長:長坂 琢也 (核融合研)

10:30 〜 10:45

[2L05] FeCrAlZr-ODS鋼を応用した先進核融合機器の開発に関する研究

(5)高温鉛リチウム環境下におけるFeCrAlZr-ODS合金の耐食性に関する研究

*畑山 奨1、大野 直子2、坂本 寛3、近藤 正聡1 (1. 東工大、2. 北大、3. NFD)

キーワード:核融合炉、液体増殖ブランケット、鉛リチウム、腐食、FeCrAlZr-ODS

鉛リチウム合金(Pb-16Li)は核融合炉の液体増殖材であり, 水素製造などを可能とする900℃以上の高温運転も視野に入れた開発研究が進められている.こうした液体Pb-16Liブランケットの実現には,材料共存性の課題の解決が不可欠である.本研究では, Pb-16Liとの良い共存性が期待される材料である鉄-クロム-アルミニウム-ジルコニウム系酸化物分散強化鋼(FeCrAlZr-ODS合金)を対象として, 600℃, 750℃, 900℃のPb-16Li下でのFeCrAlZr-ODS合金の耐食性を250時間の静止場腐食試験により調べた.予備酸化処理により表面に形成するAl酸化物被膜に母材が保護されるため,高温下でも優れた耐食性を有することが明らかになった.