2021年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2M04-08] 線量評価

2021年3月18日(木) 15:45 〜 17:15 M会場 (Zoomルーム13)

座長:砂川 武義 (福井工大)

16:30 〜 16:45

[2M07] 体格の異なる成人日本人ファントムを用いた中性子外部照射に対する臓器線量評価

*佐藤 薫1、佐藤 大樹1、高橋 史明1、古田 琢哉1 (1. 原子力機構)

キーワード:成人日本人、臓器線量、体格、ファントム、中性子、外部被ばく

放射線防護分野においては、ICRP Publ.103に基づき、標準コーカサス人の体格を持つICRPレファレンスファントムを用いて評価された線量諸量を線量評価に利用する。一方、放射線事故や医療被ばく等では、各被検者に対する遡及的な被ばく線量やリスクの評価が要求される。従って、体格等を含む被ばく条件を可能な限り再現した評価が必要である。一般的に、成人日本人の体格は、変動幅を持つと同時に、コーカサス人よりも小柄な特性を持つ。そこで発表者らは、これまでに成人日本人の統計学的な体格変動幅を考慮した数体のファントムを構築し、光子外部照射による臓器線量特性の解析を行った。今回、これらのファントムを用いて中性子外部照射による臓器線量データベースを新たに構築した。本発表では、これらのファントムを用いて評価した中性子外部照射による臓器線量の特性について報告する。