2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム/303-2 遠隔操作,ロボット,画像工学

[3C01-02] ガンマ線計測と建設機械自動運転

2021年3月19日(金) 11:20 〜 12:00 C会場 (Zoomルーム3)

座長:五福 明夫 (岡山大)

11:20 〜 11:35

[3C01] 鉛ビスマスエミッタ自己出力型検出器を用いたガンマ線計測

*伏見 篤1、岡田 耕一1、佐藤 義人1、村上 洋平1 (1. 日立)

キーワード:ガンマ線、計測、自己出力型、高温、鉛ビスマス

自己出力型ガンマ線検出器を沸騰水型軽水炉に挿入し,炉内のガンマ線量を計測することによる原子炉出力監視を検討している。実現に向けた課題として、高温・中性子環境下でガンマ線を計測する必要があること、原子炉格納容器の外部まで微弱電流信号を引き出して計測可能であることの2点があると考える。本研究では、自己出力型検出器のエミッタに鉛ビスマスを用い、これをアルミナケースで封止することで、中性子に対する感度が低く高温時にエミッタが溶融した状態で使用可能な検出器を考案した。この検出器を300℃に加熱し、Co-60線源で照射する試験を実施し、線形な応答が得られることを確認した。また、検出器ケーブルを300mまで延長した試験及び高周波ノイズを印加した試験により、中央制御室に設置した計測器で信号電流を直接計測できる可能性があることを確認した。