2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[3J01-05] 廃棄物

2021年3月19日(金) 09:55 〜 11:20 J会場 (Zoomルーム10)

座長:千田 太詩 (東北大)

10:55 〜 11:10

[3J05] 21世紀後半に向けた廃棄物管理の選択肢:Pu利用推進と環境負荷低減型地層処分に関する研究

(18)UO2-MOX混合ガラス固化体による処分負荷低減に関する研究

*三成 映理子1、岡村 知拓1、中瀬 正彦1、桜木 智史2、浜田 涼2、朝野 英一1,2、竹下 健二1 (1. 東工大、2. 原環セ)

キーワード:プルサーマル発電、放射性廃棄物管理、核燃料サイクル、ガラス固化、地層処分

環境負荷低減型地層処分の目標の一つとして処分場面積の削減が挙げられる。プルサーマル発電によって発生した使用済MOX燃料は,発生量を鑑みれば放射性廃棄物量全体に与える影響は僅かだと考えられているが241Amによる発熱の影響が大きいため,成立性が十分に見込める処理・処分方法を検討し,処分場面積への影響評価を実施する必要がある。本報告では使用済MOX燃料の再処理シナリオを想定し,MOX燃料単独処理ではなく,ウラン廃液によってMOX廃液を希釈して処理した場合におけるUO2-MOX混合ガラス固化体の処分場負荷評価を実施した。具体的には,伝熱解析に基づく感度解析を実施し,①再処理前の使用済燃料冷却期間,②UO2-MOX混合割合,③廃棄物含有率といったガラス固化体の発熱量および処分場の設計に及ぼす影響が大きい因子と面積削減効果を評価した。その結果,UO2:MOX=95:5の割合で混合させたガラス固化体を処分することにより,廃棄体面積を効果的に削減できることを明らかにした。